今からほど近い現代、今日も特オタ中年隊のリンゴ(イチキップリン)、パイン(安部浩章)、ピーチ(新井義幸)、サバ(しいはしジャスタウェイ)の4人は時刻怪人(川谷修士)とその部下の戦闘員たちに敗北し、時間を奪われてしまっていた。
残された時間は明け方の5時から6時(他にもあったかも)、その時間しか外に出ることは許されず、それ以外の時間に出たら、時刻怪人たちにボコボコにされるかもしれないという不確かな情報のまま、彼らは外に出ることもせず喫茶店で引きこもっていた。
そこのマスターは借金地獄で水道代も払えず珈琲の代わりに醤油を出すほど貧乏だった。そんな経営状況の喫茶店でアルバイトしているサバが、「他の三人はフルーツなのに、自分だけサバは嫌だ」と言い出す。
そこで意外な事実が判明する。ピーチは元はグリーンのブロッコリーだった。実はピーチには初代がいたが、彼女がやめてしまったため、なぜか2代目ピーチを引き継いだらしい。
初代ピーチがいた頃は強かった。それは5人揃わないと使えない必殺技で倒していたからだそうな。
と、アラフォーアラフィフホイホイなネタを挟みつつ、ピンクを説得して戻ってもらおうと言い出す。
そこに名乗り出たのがリンゴとパインだった。
キューレットザチャンスで(マスターが聞いてないのいきなりぶっこむのやめてと言ってたw)リンゴが説得することに。
ここらへんで1回目のCM(マンホールとソーセージ)が入ったような。
限られた明け方の時間に初代ピーチを呼び出したリンゴ。
しかし、そこで意外な理由が判明する。リンゴは初代ピーチとメンバーに隠れて付き合っていた。しかし、やれ戦闘員に身体触られなかったかとネチネチ聞くリンゴに嫌気がさして別れたらしい。
「絶対嫌!!!」と断られてしまったリンゴは手ぶらで報告する。
ならばと今度はパインがピーチを呼び出す。
すると、またもや意外な事実が判明した。
初代ピーチはパインとも付き合っていた(たぶん二股)。ネチネチリンゴと違って、パインは態度が豹変するDV野郎だった。
5人揃わないと必殺技が使えないということで、彼らは3代目ピーチを募って面接を始める。応募者は二人。母親を失ったから戦いたいという女性(光永)といろんな惑星で創造料理をしていたという元シェフ(榊原徹士)だった。
赤のハンチングに青のTシャツ、黄色いジャケットという奇抜な服装でドラミちゃんだのフエキ糊だの言われた元シェフ。特技は魚の名前を当てることだという。
「カジキマグロ↑↑」
と、なぜかカジキが付くと声が高くなる元シェフは、吉本坂46でアイドル活動もしているという。そこでまた意外な事実が判明した。
ピーチ「二次で落ちた奴いるで」
と、リンゴを指さす。さらに
ピーチ「時刻怪人は五次で落ちたんやで」
リンゴ「試験なしに落ちた」
というわけで、きみくちのサビを途中から二人で踊った後に結果発表が。
三代目ピーチの面接に合格したのは、女性の方だった。
「マンマミーア!!!」
と、一際高い声をあげて悔しがる元シェフ。理由は
「◯本(この物語の設定ですw)というブラック企業だから」
とのこと。
「マネージャーと連絡とれへんこと当たり前やろ」
と言われると図星なのか言葉も返せない元シェフ。
「新幹線の異動の時、立ちだった」
と、架空な企業のはずなのに不満をここぞとばかり言い始めるみなさん。
榊原「今日の本番14時なんてわからなかった!」
と、悔しそうに退場する元シェフだった。
新三代目ピーチを温かく迎えながらも早くも狙う気満々のリンゴとパイン、そしてピーチから解放された二代目は「ブロッコリーに戻れる」と嬉しそう。
そんな中、サバが特オタ中年隊をやめると言い出す。サバは初代ピンクが脱退した理由を知っていた。新しいピンクが入ってきたところで同じことだと嫌気が差したというのだ。
自暴自棄になったサバは奪われた時刻に外に出てしまう。そうしたら、戦闘員たちが現れた。むしゃくしゃしていたサバは戦闘員を倒すも、その後加勢しに来た戦闘員たちの数には敵わず、結局とらえられてしまった。
サバは預かったと時刻怪人から連絡が入る返してほしければと「埼◯県大◯郡寄居町……」といつもの採石場の場所を伝える時刻怪人さん。
ここらへんで二回目のCM(フルタマンと超合金花月ロボ)のCMが入ったような。
サバは、特撮ではおなじみの十字架に張り付けにされていた。
「パインはセブンイレブンかけもちしてる。サギにあったらしく奥さん帰ってきて冷たくされた」みたいなことを暴露しつつ、奴らは来ないと言い放つサバ。
しかし、彼らはやってきた。
新メンバーの三代目ピンクがさっそく活躍を見せて喜ぶメンバーたち。
これで、サバを助けて5人揃って必殺技を……という訳にはいかなかった。
急に寝返った三代目ピンク。実は、彼女は時刻怪人の娘で、失った母親というのは、特オタ中年隊たちが倒した時刻怪人の妻だった。
スーパーアリーナ、ぐんま天文台、後楽園、TACますだ、光が丘(ブラックコンドルが最後刺された所)と色々移動しながら、
最後は岩船山に移動し(なぜか張り付けにされたサバも移動してる)時刻の七光り46なんちゃら攻撃をする時刻怪人の娘。
絶体絶命のピンチの特オタ中年隊。そこに駆け付けたのは……。
<感想>
面接で落ちたはずの元シェフが駆けつけた訳ですが、どうやらセリフが飛んだらしく、テンションばかり高いおテツさん。
川谷さんに「お前が一番ふざけすぎ、ちゃんとやって、てっちゃん(笑)」
と言われるくらい。
そして、五人揃った彼らが放った必殺技が……。
合体すると岡元次郎さんに!!!!!
もはや無敵状態の次郎さん。
そして、剣さばきがとにかくカッコイイ。
一応戦闘員は、特撮の経験がない若手芸人さんばかり。
思わず若手芸人さんがんばって~ってくらい、とにかく気迫と佇まいが凄かったです。
時刻怪人の断末魔は「よくも五次審査で落ちてくれたなぁぁぁぁ。次郎さんは指導も易しかったけど、元JACのしいはしには厳しかった」でした。
こんな感じで大団円を迎えることに。喫茶店ではマスターが意外な事実を打ち明けてました。
マスター「言っておきたいことがある。……1時審査落ちた」
レッド「二次で落ちた僕が散々バカニされたのに」
戦隊を見たことがある人ならわかりやすい構成で、予備知識なくても楽しめました。
アバンの戦闘では、演出が伊藤さんだけあって、デカレンジャーのような「説明しよう」で分かりやすく紹介し、
↓
戦隊のOPっぽい紹介の演出。
↓
Aパート
↓
CM
↓
Bパート
↓
CM
↓
Cパート
って感じでテンポが良くて飽きなかったです。
そして、最後の次郎さんに本当に持っていかれました。
あんだけ特撮好きなメンバーなのに、なんで四人?と思いながら劇場に入りましたが、大人の事情でピンクが脱退したってのが良かったです。
そして、オチもピーチの意外な事実で終わるのも、大人の戦隊ぽいと思いました。
とにかく、どこまでが台本でどこまでがアドリブか、この回しか見てないので分からなかったので、他の回も見て見たかったです。
続編も作れそうな内容なので、ピーチの変身後は代役でもいいのでぜひぜひお願いします。